当社の営業職は単に製品の拡販に努めるだけでなく、お客様先で専門的な意見を求められる場面が多いため、研究開発を経験した後に営業職となった人が多く従事しています。実際に私も、入社してしばらくは開発研究所で研究開発者として働いていましたが、二年ほどで営業部に異動となりました。私自身、人とコミュニケーションを取ることが好きなので、その辺りの適性を見出されたのだと思います。お客様先で伺ってきたご要望やご相談内容を社内に共有する際にも、製品や技術の知識がなければスムーズに調整できないことを考えると、とても理にかなった仕組みだと思います。研究開発は、モノづくりのイロハを学ぶ仕事でもあります。人によっては製造部への異動となることもありますが、その場合もきっと研究開発者として培った経験が役立つはずです。
研究開発者の経験
それが今の営業力に
確実につながっている
色材・成形グループ 成形チーム2008年入社 Y.T.
色材・成形グループ 成形チーム
2008年入社 Y.T.
住化カラーの営業の仕事は、既存のお客様のもとに伺うルートセールスが基本となります。それは一度採用いただくと、長く使い続けていただける付加価値の高い製品を扱っているからですが、だからといって御用聞きのようなスタンスでは話になりません。市況に合わせて製品の仕様も都度改善しなければならないので、常にお客様と会話しながら、その中に散りばめられたニーズやシーズをキャッチしなければいけません。そして時には先手を打ち、こちらからご提案するよう心がけています。
また、例え当社と長いお付き合いのお客様でも、当社のことをすべて知っておられるわけではありません。時折そのお客様が知らない「実はこんなこともできます」という新しい情報も発信することで、次の相談につながったり、他の担当者様をご紹介いただけたりすることもあります。そんな時は営業として大きな喜びを感じますね。
当社はこれまで現状に甘えていた部分がありましたが、ここからさらに成長するには視野を広げて、今まで注力してこなかった製品にも力を入れなければならないといけないと考えています。その動きの一つですが、今、ペレット以外に液状分散品の受託開発を推進しています。これは既存のお客様だけにとらわれず、新規顧客からのテーマを獲得・拡大を図り、当社の新しい柱に育てていくという、会社一体となっての取り組みであり、自身の力を大いに発揮できる場面として、楽しみながら積極的に取り組んでいます。
営業としてのこれからの夢は、このような生産ライン、さらには工場の一つをフル稼働させるようなヒット製品を上市して、売り上げを立てて会社に貢献したいというものです。ハードルはかなり高いですが、研究開発者時代に築き上げた人脈も活用しながら、いつか成し遂げてみたいと思っています。