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ハイサイクル射出成型用マスターバッチ(IMBカラー)

以前より、自動車メーカーは燃費向上を目的とした樹脂部の軽量化・薄肉化を、成形メーカーはコストダウンを目的としたハイサイクル化・金型の大型化を進めてきました。その流れを受けて成型用樹脂はさらに高結晶・高流動となり、また着色に使用されるマスターバッチも高倍率化が急速に進み、以前では発生しなかった各種問題が顕在化しています。

色ムラや機械物性の低下等、顕在化した問題の一例
樹脂組成 MB着色での問題点 発生原因
低粘度化 色ムラ(分配ムラ) マスターバッチの拡散性
白スジ タルクなどフィラーの偏析
色スジ 顔料の分散不良
色替え性不良 樹脂置換、洗浄不足
低分子量化 機械物性の低下 顔料マスターバッチの分散不良
低分子成分の樹脂への相溶

当社では、こうした各種問題に対し、現象ごとに要因を解析(※1)し、その対策処方を施した射出成型用マスターバッチ「IMBカラー」を上市しています。

※1:色ムラ(分配ムラ)現象-理想状態の拡散モデル
色ムラ(分配ムラ)現象-理想状態の拡散モデル

「IMBカラー」の技術特長

  • 各種大型成型物が良好な外観と物性を得られます。
  • お客様のご要望に合わせた、着色と機能性とを一挙に付与するオールインワン型のマスターバッチも対応しています。

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